スキンケアに精油を

皮膚の老化を加速させる原因として、
紫外線、乾燥、汚れ、栄養不足、精神的ストレス、睡眠不足など様々な要因があると言われています。
外部刺激から守ること、内因性の要因を減らすことなどに心掛けて、理想のお肌を守って行きましょう。
外因性へのアプローチ
   ・皮膚を清潔にする  ←抗菌作用のある精油
   ・皮膚の保湿をする  ←植物油やハーブウォーター
   ・紫外線から皮膚を守る  ←日焼け後のケア を
   ・皮膚の生理活性を高める ←再生を促す
内因性へのアプローチ
   ・睡眠をとる  ←リラックス、誘眠作用のある精油
   ・栄養素をバランス良く摂取する
   ・ストレスケア(免疫力の低下に対して)  ←好みの香り、ボディトリートメントなど
これらを考慮した上で、具体的なアプローチをご紹介します。

トリートメントオイル
     ボディ、フェイス等
ローション
     ボディ、ヘア 、フェイス等
ボディパウダー
フェイス ミスト
ハンガリーウォーター
アロマクリーム、ジェル
     フェイス、リップ、ネイル、ボディ等
精油は、芳香分子が濃縮されたものです。いくつかの精油を除いて、
原液で使用することは様々な不利益が生じます。
それぞれの精油濃度を考慮して、作成して下さい
目安を記しておきます

@ トリートメントオイル(キャリアは植物油)の場合
・ボディ用〜最大3%濃度
・フェイス用〜最大2%濃度

A アロマクリームやジェルの場合
・ボディ用〜最大3%濃度
・フェイス用〜最大2%濃度
・リップ用(ネイル用)〜最大1%濃度

B 液体シャンプー(弱酸性基剤)の場合
〜最大3%濃度

C 歯磨き粉、または手作り磨き粉(モンモリオナイトと水)の場合
〜最大3%濃度

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トリートメントオイル
 
ボディ用・トリートメントオイル
  精油濃度 2.5%濃度
用意するもの
スイートアーモンドオイル 50ml
・精油(3〜4種) 25滴
・保存容器 50ml用
@ 専用の容器にすべて投入し、よく混和する

お勧めの精油   (疲労回復をはかる)
ラベンダー 12滴
ゼラニウム 6滴
グレープフルーツ 7滴
  

フェイス用・トリートメントオイル
  精油濃度 1%濃度
用意するもの
ホホバオイル   50ml
   (コラーゲンに似たワックスで、肌の奥まで浸透する。)
・精油(3〜4種)  5滴
・専用の容器 50ml用
@ 専用の容器にすべて投入し、よく混和する

お勧めの精油  (老化防止のための)
フランキンセンス 2滴
ローズ 2滴
ベンゾイン 1滴
     

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ローション

*比重の軽い精油は、放置しておくと上層に浮いてしまうので、薄めに作ると良い
保湿効果を求める場合は、グリセリンやハチミツ、植物油等を2.5〜5ml加えると良い
ボディ・ローションと ヘア・ローション
  精油濃度 1%
用意するもの
・10%のアルコール水  50ml
  (無水エタノール 5ml + ミネラルウォーター 45ml)
・精油(2〜3種) 10滴
・専用の容器 50ml用
作りかた
@ 専用の容器に10%のアルコール水を入れ、精油を加えよく混和する
A 出来れば、遮光瓶が良い

お勧めの精油  乾燥肌の方に
 ・フランキンセンス 5滴
 ・ジャスミン 3滴
 ・ローズ 2滴
  

フェイス・ローション
  精油濃度 0.5%
用意するもの
・10%のアルコール水  50ml
  (無水エタノール 5ml + ミネラルウォーター 45ml)
・精油(2〜3種) 5滴
・専用の容器 50ml用
作りかた
@ 専用の容器に10%のアルコール水を入れ、精油を加えよく混和する
A 出来れば、遮光瓶が良い

お勧めの精油  乾燥肌の方に
 ・フランキンセンス 2滴
 ・ジャスミン 2滴
 ・ローズ 1滴
  

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ボディパウダー

用意するもの
 ・コーンスターチ 30g
 ・精油(1〜2種) 6滴
 ・混ぜ合わせる容器

@ 容器に、コーンスターチと精油を入れよくかき混ぜると出来上がり
A きちんと蓋をしておかないと、精油が直ぐ揮発する

お勧めの精油 
 お気に入りをお勧めします。
 私は、サイプレスを加えました。

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フェイス・ミスト
ドライハーブを用いて
用意するもの
 ・ドライハーブ 3g
 ・精製水 120ml
 ・精油(2〜4種) 14滴
 ・無水エタノール 2ml
 ・スプレーボトル 100ml用
 ・ハーブティを作るため、こし器があると良い

作り方
@ 沸騰させた精製水とドライハーブで濃いめのハーブティを作る
A 無水エタノール2mlに精油 14滴を加える
B @をコーヒーフィルターで濾す。(およそ、出来上がりが100mlとなる)
C Bに精油を加える。
D スプレーボトルに入れてご使用下さい

お勧めのハーブティ
  マリーゴールド:ローズヒップ=1:1
お勧めの精油
 ・リトセア 2滴
 ・フランキンセンス 3滴
 ・オレンジビター 2滴

  

**ルームスプレーなども、精製水の代わりにハーブティに置き換えても良いですよ**

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ハンガリーウォーター

このハンガリーウォーター(または、ハンガリアン香水とも)は、
ハンガリーの王妃の痛風の治療と若返りの妙薬として知られています。
フィレンツェの修道女であった、マリア・クレメンティナが調合したと伝えられています。

 

用意するもの
・無水エタノール 100ml
・精製水 200ml
・ドライハーブ
  ・ペパーミントの葉 10g
  ・ローズマリーの葉 10g
  ・ローズ花びら 5g
  ・レモンピール 5g
  ・蓋の出来る容器 500ml用
  ・ハーブを濾すフィルター

作り方
@ 蓋の出来る容器に、ハーブを全種入れ、精製水と無水エタノールを加えます
A よく攪拌し、保冷所にて1ヶ月以上寝かせます。
B この間、時折混和させて下さい
C 40日〜50日経ったところで、ハーブ類を濾します。
D 使用する時は、その抽出液をミネラルウォーターで、5〜10倍に薄めます

**使用目的は、
 @ 収れん用のローションとして
 A スポーツ後の筋肉のクールダウン用として
 B デオドランド用ローションとして
 C 又はローションのキャリアとして用いることが出来る

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アロマクリーム

使いやすいクリーム基剤として
シアバター ・アカテツの実から採れる、低温圧搾油で常温で固体である。
・オレイン酸を多く含み保湿効果が高く、皮膚の乾燥を防ぐ、また、角質化した
 皮膚の再生を助け、皮膚を柔軟にすることから、老化によるシワを予防する。
・アフリカの強い日差しから肌を守るスキンケアクリームとして使用されている。
ファーナスペレット ・主にアブラヤシの仁やココヤシの実から、常温で固形の飽和脂肪酸だけを
 分離抽出しペレット状に加工したもので、ミツロウの代用品として用いる
・ファーナスペレットは、42-44℃で溶けるため、ポットのお湯で湯せんすればよく
 37-41℃で固まるのでクリーム作りには便利である
・無味無臭で皮膚指摘や毒性が無い、座剤の原材料、あるいは口紅の固さを
 調整する原材料として用いられる
ミツロウ ・ミツバチが分泌する天然ワックス(ロウ成分)で、ビタミン、ミネラルが豊富で
化粧品の材料として使われている。
・花粉の色を呈して、黄色は無精製のもの、白色は精製されているものである
ジェル ・無色透明の中性ジェルです。サラリとした使い心地で、肌を保護します。
・精油は、最大15%まで混ぜることができます。
・構成成分は、水、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール、ヒアルロン酸Na、
 (アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、水酸化Na、
 トコフェロール、ダイズ油になります。
                             があります。  

では、実際に作成してみましょう
使用期限は、およそ1〜2ヶ月を目安に使い切りましょう
ハンドクリーム
 (3%精油濃度) 
用意するもの
・ミツロウ 5g
・ホホバ油 25ml
・精油 15滴(ブレンド)
   ・ローズウッド 6滴、ネロリ 4滴、ジャスミン 3滴、パルマローザ 2滴
    ・クリーム容器 30g〜
・ブレンド用ビーカー
・湯せん用、鍋

作り方
@ ビーカーにミツロウを入れ、湯せんし溶かす。
A ミツロウが完全に溶けたら、ホホバ油を加え、竹串などでよく混和する。
B クリーム容器に移す。冷えて周りが固まってきたら、精油を加える。
C 安定したところに置きそのまま放置して固まったら出来上がりです。

*容器の蓋は、完全に冷えてから閉める*

フェイスクリーム
 (0.5%精油濃度)
用意するもの
・ファーナスペレット 3g
・ファーナス油 7ml
・精油 2滴
  ローズ 1滴
  フランキンセンス 1滴
・湯せん用ビーカー

作り方
@ ビーカーにファーナスペレットを入れ、湯せんで溶かす。
A @が溶けた頃、ファーナス油を入れて混ぜ、湯せんからおろす
B Aに精油を加えさらに混ぜ、容器に移します。
C 冷えて固まったら出来上がりです

*夏場の暑いときは、基剤をジェルにすると、さっぱりします*

リップクリーム
 (1%精油濃度)
適宜塗りましょう
用意するもの
・ファーナスペレット 3g
・精油 2滴(ブレンド)
・ファーナス油 7ml
・クリーム容器 10g〜
・ビーカーなど湯せん用

作り方
@ ビーカーにファーナスペレットを入れ、湯せんで溶かす。
A @が溶けた頃、ファーナス油を入れて混ぜ、湯せんからおろす
B Aに精油を加えさらに混ぜ、容器に移します。
C 冷えて固まったら出来上がりです

肩凝り緩和の為のクリーム
  (5%精油濃度)
患部に直接塗りましょう
用意するもの
・シアバター  10g
・精油 10滴(ブレンド)
  サイプレス 5滴
  カモミールローマン 3滴
  ラベンダーアングスティフォリア 2滴
・クリーム用容器10g〜

作り方
@ 容器に、シアバターを計り入れ、精油を加える
A 竹串などでよく混和し、出来上がりです

関節痛の痛み緩和の為のクリーム
  (3%精油濃度)
患部に直接塗りましょう
用意するもの
・シアバター  10g
・精油 6滴(ブレンド)
  リトセア 3滴
  ブラックスプルース 2滴
  ウィンターグリーン 1滴
・クリーム用容器10g〜

作り方
@ 容器に、シアバターを計り入れ、精油を加える
A 竹串などでよく混和し、出来上がりです

鼻づまり緩和ジェル
  (3%精油濃度)
鼻の周りに適宜塗りましょう
用意するもの
・中性ジェル(ここでは、ケンソージェルナチュレ使用) 10g
・精油 6滴(ブレンド)
  ゼラニウム 3滴
  ユーカリラディアタ 2滴
  ペパーミント 1滴
・クリーム容器 10g〜
作り方
@ 容器に、ジェルを10g計り入れ精油を加えます。
A 竹串などでよく混和し、出来上がりです。
お肌を引き締め、幸せ気分に・・・
・ジェル 10g
・精油 2滴
   ジャスミン 1滴
   パチュリー 1滴
  

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